熊本の税理士が語る企業経営にとって最も重要なモノは何でしょう？

税理士を初めて24年目、熊本市に移転して4年目を迎えました。鏡町出身の税理士の吉住です。熊本は歴史を感じますねぇ。宮本武蔵がいましたから。 熊本のいいところを探して、熊本地震から心の復興を目指しましょう。

本日は企業経営にとって最も重要なものは何かという話です。

企業経営にとって最も重要なモノは何でしょうか。誰しも1番に考え着くのがお金です。いやあ、企業は人なりともいうから、人材でしょう。しかし、技術がなければ企業は発展しないのではないですか。どれも正しそうですね。これらを経営資源と言いますが、確かに、俗にいう人、モノ、金は企業経営にとって非常に重要なモノです。ところが、これらはいずれも企業経営にとって最も重要なものであるとは言えません。結論から言いますと、企業経営にとって最も重要なモノは(経営)戦略です。なぜかと言えば、経営戦略は企業の最も根幹となる活動方針ですから、これが誤っていれば、あらゆる経営資源は無駄に使われてしまうことになります。最悪の場合、倒産に至ります。残念なことですが、経営者の方々のお話を伺っていると、どうにも戦略という言葉を取り違えている方がおられます。言葉を変えて言えば、戦略と言うのは、変わりゆく経営環境に対して、企業がどのように生き残っていくかという活動方針です。ですから、戦略は自社の事業形態、顧客、商品または流通チャネルのいずれか又はそれらを複合したものにしかなりません。敢えて恐れずに極言すれば、経営戦略は売り方です。経営環境が変わると顧客が変化します。企業は変化する顧客に対して、売り方を変えていくしかありません。