『業務機密』を守らせる方法：機密を就業規則で守る

最近、大豆がうまいと思う税理士の吉住です。昆布味で炊いただけのものですが、ご飯の次くらいに飽きない味ですね。ところで業務機密を守る話です。

 

6就業規則等による業務機密の保護

 

業務機密の保護のためには、従業員が守るべき機密について、またその他の事項について就業規則などで明確にしておきましょう。

 

就業規則には、以下のようなことを盛り込むとよいでしょう。

 

・退職後も営業機密の開示は禁止する

・社員は信義に基づき業務機密の守秘義務を負う

・社員が職務上開発した営業秘密は企業に帰属する

 

また、就業規則以外でも、

 

・退職金規程等の改正による罰則の規程

・業務機密の管理規程の作成

・労働組合との協定書や規程の整備

・入社、退職時の誓約書の作成

 

などは決めておくことが望ましいといえます。

 

労働組合の執行委員のメンバーなども、事業計画や経理情報といった業務機密に触れる機会が多いと思われますので、労働協約や協定書等で守秘義務を規定しておきます。管理職や研究主任などの要職にあった人が退職する際にも、業務機密の守秘義務契約を結ぶ方が望ましいといえます。

 

何よりも、機密は、洩れてしまってからでは遅すぎます。未然に防ぐ努力をしましょう。

(続く)