取引先の経営状態を把握する：情報収集のチェックポイント

風邪をひいています。すべての症状の原因は、鼻詰まりにあると思う税理士の吉住です。鼻が詰まる→口で呼吸する→のどがやられる→熱が出る。この循環ですね。

 

ところで取引先の経営状況を把握する話です。

 

(4)情報収集

企業が倒産する前に担当営業マンが「何か変なところがある」と変化を感じることも多いようです。しかし、倒産の兆候を感じても、ついそのままにしてしまいがちです。気づいたことを無駄にしない仕組みが必要です。例えば、「変わったこと」や「気づいたこと」を記入できる欄を業務日報に設けておく程度でも良いのです。異変があるようであれば、その企業に管理者が直接出向くなどして確認しましょう。

 

《チェックポイント》

★マークは特に要注意です

①経営者＝　・経営に関する話題を避けるようになった

・留守がちになった(金策に走り回っている可能性あり)

• ②社員＝　　・やる気、活気が感じられなくなった

・人員整理がおこなわれた

・労働ストライキがあった

・退職者が増えた

★給料の遅配があった

 

③社内環境＝・掃除や整理整頓がずさんになった

★高利貸、街金融が出入りしている

★事業所の縮小・閉鎖をおこなった

④取引＝　　・主要取引先が倒産した

・主要な仕入先や取引銀行が急に変わった

・不当に安い価格での受注や販売を始めた

⑤支払い＝　・支払条件の変更を求めてきた

★手形のジャンプを依頼してきた

★融通手形を利用するようになった

(この項は終わりです)