経営戦略について7

　夏目友人帳が好きな税理士の吉住です。熊本の面白いところっていくつかありますけど、ご存じですか？『････船場山には狸がおってさ････』船場山という名前の山は熊本にはありません。もっとすごいのが阿蘇山。阿蘇山という名前の山は少なくとも熊本にはありません。

　ところで経営戦略の話です。映画関係者はテレビとの『提携』という戦略があったけれどもその戦略を取ることができない理由がありました。それは映画館です。映画館は映画の制作会社にとっては、既存の販路でした。映画の製作を減らしてテレビ用の映画を作れば、お客様の足は遠のいて映画館は潰れてしまいます。『今まで販路としてきた映画館が潰れてしまうのは忍びない。』映画関係者はそう思いました。

　確かに人情としては熱いものがありますが、戦略上はどうでしょうか。『敵視主義』や『大作主義』では映画産業は生き残っていけませんでした。『提携』という戦略を取るしかないんです。同じように皆様の会社にも皆様の会社に対しても似たようなことがあるかも知れません。これを『制約条件』と言います。1つの戦略を取りたいのだけれども、制約条件があってその戦略はとれない。これまでの販路が、これまでの顧客が････というようなものがありませんか。このような場合、どうすればいいでしょうか。
(次回へ続く)

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