取引先の経営状態を把握する：金融機関、仕入先および販売先への調査

昨日は、お客様を訪問し、経営相談を承った税理士の吉住です。相談をしている間にお客様が落ち着いてこられると、ご相談を受けてよかったと仕事をしたような気分になりますね。

本題は取引先の経営次葉今日の話です。

(2)関係取引先への問い合わせ

先方の取引金融機関、もしくは仕入先や販売先などから、信用状況に関する情報を集めます。あまり大々的に行うと、自らがその企業に対しての信用不安をまき散らすことになりかねないので注意が必要です。

また、取引先は自分の利害関係が絡んでくるので、常に事実を教えてくれるとは限らないという点にも注意しなければなりません。

• ①金融機関への問い合わせ

金融機関が取引を始める際には、通常、財務諸表、資金繰表、税務申告書等の提出を求められます。また、取引会社の状況に変わりがないか常にチェックしています。関係先の中ではもっとも正確な情報を持っていると言って良いのですが、金融機関からは取引先に不都合な情報はなかなか得られません。しかし、直接は教えてもらえなくても、自社の取引金融機関から相手の取引先金融機関に調査を依頼してもらえる場合もあります。

②仕入先、販売先等への問い合わせ

金融機関の情報のような正確さには欠けますが、その反面、仕事で直に接している人間の生身の情報が得ることができます。このような関係者達は、独目の勘や経験から些細な変化を感じとれることも多いのです。また、同業者間の情報を教えてもらえる場合もあります。いずれにしてもまめな情報収集を心がけましょう。

(続く)