時の流れと経営戦略

やっと花見に行ってた税理士の吉住です。もう今年は見ることができないかと思っていたのですが、夜9時ごろ雨が上がったのを確認して、平成さくら通りに行ってきました。桜は花そのものもいいですが、やがて散ってしまう儚さがいいですね。

ところで本日は経営戦略の話です。

時代が移り変わってゆくということは、どなたも認識しておられることと存じます。日本史を見ても明らかです。縄文時代、弥生時代、奈良時代、平安時代、鎌倉時代、室町時代、安土桃山時代、江戸時代、明治時代といちいちその生活様式は述べませんが、時代とともに我々の社会も生活様式もダイナミックに変化を遂げてきました。

我々の一生は、日本史ほど永いものではありません。せいぜい80年でしょうが、その中の20年前と現在とを比べてみても我々の生活様式や社会の様相は激変しています。

商品やサービスの世界では商品寿命が尽きたもの、尽きそうなものも数えればきりがありません。若い人などご存じないかもしれませんが、蚊帳(かや)、白黒テレビ、オート三輪、VHS、ガラケーなど一時代を風靡したものも姿を消し、または消え去ろうとしています。需要がなくなったと言いましょうか、消費者からあるいは我々から見向きもされなくなったのです。

もし、それらを作っていた会社が、『うちは蚊帳工場だ』、『うちは白黒テレビ工場だ』、あるいは『オート三輪屋だ』とこだわりを持ち続けたら商品の需要がなくなるとともにその会社もなくなっていたことでしょう。

(続く)