パート・アルバイトの戦力化：

昨夜は結構雷が鳴っていたようですが、いったん寝てしまえばこっちのものだと思っている税理士の吉住です。

 

前の項でも、パート・アルバイト戦力化のために検討すべき事項を検討しておりますが、ここではさらにパート・アルバイトの戦力化を中心に述べたいと思います。

 

本項の構成は、

1.パート・アルバイト活用のメリット

2.アルバイト活用上の問題点

3.問題解決の視点

となっています。

 

1.パート・アルバイト活用のメリット

「入手不足はパートやアルバイトで解消できるけれども、人材不足はパートやアルバイトでは無理だ」と考えている経営者は多いのではないでしょうか。実際、パートやアルバイトは、責任感に乏しく、その勤務も不規則であり、その上すぐに辞めてしまうケースが多いので、社員のように責任ある仕事を任せることは困難です。

 

しかし、だからといって何も対策を練らないまま、「仕事を任せることができない」と決めつけることは少々早計ではないでしょうか。少し頭をひねって新しい管理システムを作れば、

 

・既存社員の生産性を向上させながら、

・社員1人雇うより安い経費で社員同様の戦力を得る(人件費の抑制)

 

ことができるのです。一部の企業では、上記のメリットに気付き、新たな人材戦略を立てています。

 

東京都にある靴専門店のパート・アルバイトの戦力化の事例

〇パート・アルバイトの比率を高める方針。

○現在、パートは従業員の約1割以下だが、増員の成果を見ながら今後徐々に比率を高めていく考え。

○個人消費の低迷で売上が伸び悩んでいることから、パート・アルバイトの活用により人件費の伸びを抑え、利益を確保する。

○パート・アルバイトを商品整理など販売以外の仕事に回し、正社員が販売に専念できる体制を作る狙いもある。

○パートの仕事は検品、値札付け、棚卸し、レジ打ちなどに限定する。

○現在、同社直営の店では1店当たりの正社員数が7～8入。これを6～7人に削減し、代わりにパート・アルバイトを増やす。

(続く)