熊本の税理士が語る経営戦略：誰もが陥りがちな敵視主義という戦略

日本酒が好きな税理士の吉住です。神戸にいたころ、『熊本出身です』というと、『おお、そうか、だったら酒を飲むだろう』と言われたことがありました。向こうの人には九州人は酒を飲むというイメージがあるそうです。念のため『いやいや、熊本県民だから酒を飲むわけではありません』と答えたところ、『いいや、酒を飲みそうな顔をしている』とのたまわれました。君たちは顔で酒を飲むのか？顔で酒を飲む関西人の方がよほど変わってるね！

ところで戦略の話です。テレビの出現に対して映画関係者の取った戦略は『敵視主義』と『大作主義』でした。

『敵視主義』とは、テレビを見た映画産業の経営者たちが以下のように思ったわけです。『これは大変なものが出てきた。しかし、テレビなどと言うものは大したものではない。画面も白黒(昔のテレビはカラーではありませんでした)だし、小さい。我々のノウハウや人材をテレビに使わせなければ、テレビはいつまでも面白くないだろう。そうであれば、お客様はテレビなど見ずに、映画館に足を運んでくれるはずだ。』自分たちの所有しているものをテレビに使わせないというのが『敵視主義』という競争戦略でした。
(次回へ続く)

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