経営戦略について3

　トスカニーニが好きな税理士の吉住です。トスカニーニをご存じない方も多いと思いますが、クラッシックの指揮者です。トスカニーニになじんでしまったら、もうほかの指揮者の曲は聞けません。

　ところで経営戦略の話です。他方、『大作主義』とは、映画を作るのにお金をかけて本当に良い作品を作ろうというものです。本物志向の商品政策ですね。こうすることによってテレビと映画との違いが際立つであろうと映画の関係者は思ったわけです。

　ところがこの大金をつぎ込んで作った映画が支出に見合う興行成績があげられず、映画会社は大赤字を出し、バタバタと倒産することになりました。また、映画産業の『敵視主義』によって、映画の人材やノウハウを使えなかったテレビ局の方は、独自に人材を育てテレビ番組を作ることができるようになりました。映画に出るよりテレビに出たほうが早く有名になれるようになり、更に優秀な人材も集まるようになりました。

　なぜ、このような事態になったかと言いますと、この時代、映画産業の敵はテレビだけではなくなっていたのです。時代は『娯楽の多様化』ともいうべき時代になっていたのです。
(次回へ続く)

電話番号 096-273-7427
住所 熊本県熊本市西区田崎1-3-60 コアマンション駅南201
営業時間 平日 9:00～17:00　土曜 9:00～12:30
定休日 日曜・祝日