経営戦略について4

　夏目友人帳が好きな税理士の吉住です。夏目友人帳の何がいいかと言いますと、切なさや儚さが胸に迫るところです。原作は緑川ゆきさんと言う熊本出身の漫画家です。当然、面識もございませんが、益々のご活躍を期待いたします。

　ところで、経営戦略のことです。合衆国において、テレビが出現した当時は『娯楽の多様化』ともいうべき時代でした。以前は娯楽と言えば映画しかなかったわけですが、ボーリング場やダンスホールなどいろいろな娯楽産業が現れました。顧客の選択肢は確実に増えていたのです。映画産業は必然的に顧客を奪われていく時代に環境変化していたわけです。映画産業が倒産して行った本当の理由は、テレビの出現ではなく、『娯楽の多様化』の時代に合わない戦略を採用したからでした。

　必然的に観客が減るのに『大作主義』でお金をかけるから支出に見合う興行成績が上げられないわけです。もう1つ大切なことは、『敵視主義』を採るものだからテレビを映画の新しい販路とみることができなかったのです。
(次回へ続く)
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