管理者のあるべき姿、指示の基本は『仕事のゴール』を示すこと

千葉に出張したときお客様との雑談で、『熊本は冬の朝7時過ぎても薄暗いことがあるんですよ』『えーっ。そんなところで子供を学校に通わせても大丈夫なんですか』意外な反応で複雑な気持ちになった税理士の吉住です。

『問題点』の考え方がコミュニケーションツールになるという話の続きです。

もう一度整理しますと、上司はAと言う仕事を実行して、得られるゴールをBだと思っていました。ところが部下は上司からAと言う仕事を実行するよう指示を受けましたが、得られるゴールをXだと思ったわけです。

部下が『はい、わかりました』といったのは、上司が言った言葉を日本語として理解したという意味にしか過ぎなかったのです。部下は素直ですから上司の期待に応えようと自分の理解の中で了解したに過ぎないのです。この責任はどちらかと言えば、上司にあります。上司は指示を出すとき方向性も示さなければならないわけです。現時点が出発点ですから、仕事のゴールを示さなければ、方向性は分かりませんよね。

ですから上司(親・先生)は悪い意味ではなく、良い意味で部下(子・生徒)の『はい、わかりました』という言葉を鵜呑みにしてはいけません。どういう風に理解したのか確認しなければなりません。あるいは最初からこの仕事をやった結果として、こういう成果を上げてほしいというゴールを示さなければなりません。

(次回へ続く)