なぜ問題点を考えるのか

今週の火曜、またスズキを食べた税理士の吉住です。やっぱりうまいです。刺身は洗いにしてもいないのに洗いのようですし、塩焼きは淡白ですし、お吸い物もいいですね。スズキさえあれば生きていける。

ここ数回、問題点の活用方法についてお話をして参りました。もう一度問題点の定義を述べておきます。問題点とは、現状とあるべき姿のギャップです。ただ単にこれだけです。しかし、これだけのものがあらゆることをなそうとする場合、強力なツールになります。1つだけ気を付けていただきたいことは、あるべき姿をできる限り明確に、具体的にするべきです。

各々の人が生きておられるのは、何事かを成し遂げるためだと思います。あるいは、生きた証を立てるためだと思います。別の言い方をすれば、夢を達成するためなのかもしれません。

また、企業が経営目標と中長期の戦略を達成するために経営計画を作りますが、経営計画は活動計画でなければなりません。どんなに緻密に数値計画を作ろうと、その数値を達成する活動計画がなければ、経営目標が達成されるものなのか裏付けがありません。

この点では実は、人も企業も変わりはないんですね。数年前に『もしドラ』が流行しましたが、ピーター・ドラッカーのいいところは、経営の在り方を通して人間の在り方を考えている所ではないかと思います。

なぜ、『問題点』を活用するのか、『あるべき姿』を考えるのか、すべては活動計画を論理的に作り出すためです。

夢を漠然と夢で終わらせないためには、夢を明確化し、現状とのギャップを洗い出し、夢を実現するためには何と何をすべきか工程を明確にすることが必要です。

そして、人が何事かを成し遂げるためには、『問題点』の視点を持つことは有用だと思います。

ただし、計画を立てたからと言ってすぐにすべてがうまくいくものでもありません。計画の立て方も、磨き上げなければうまくなりません。計画はうまくなっても実践する上で問題が生じるかもしれません。繰り返し活動計画を立て、実践の上で目標管理を実施し、計画と結果とを比較してください。

問題点の考え方を活用して、皆様が充実した人生をお送りになることを祈念いたします。