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2017/01/25 えっ、これ専門用語なの?

寒いです。実際、外気は何度になっているかわかりませんが、昨日の予測では-4℃でした。靴下をはくかどうか迷っている税理士の吉住です。

 

次のような言葉は、専門外の方からすれば、専門用語なのか日常用語なのか区別がつかないと思われます。言葉の上で食い違うのは、これだけではないのでしょうが、ご参考までに申し上げておきます。

 

①現金

現金は日常用語ではないかと言われるかもしれません。確かに現金は日常の用語です。これは税理士の側が戒めなければならないのかもしれません。簿記では正確には、『現金勘定』と言うんですね。ところが簿記を勉強する時から、『現金勘定』と呼ばずに『現金』と呼ぶのが普通になっているものですから、お客様の前でも『現金』と言う言葉を使ってしまっています。私ども税理士も、日常用語として使ったり、専門用語として使ったりしています。

 

一般に会社の話や会計の話をしているときの『現金』は、『現金勘定』のことで専門用語です。雑談をしているときの『現金』は、日常用語です。『現金勘定』とは、会社が所有するお金のことです。日常用語の『現金』は、それ以外のお金を指しています。ですから、社長様個人が持っておられるお金は、『現金勘定』の中に入りません。

 

税理士である私どもの方がこのようなことを気を付けないことが原因だったのかもしれませんが、以前、お客様の中で、会社の所有している現金と自分が所有している現金との区別がつかなくなることがありました。『現金勘定』の中に、預金も社長様個人のお金も入っている状態になっている方がいらっしゃいました。

 

税理士の仕事には仕訳と言う仕事があります。お客様が商品を販売しました。そして売上50000円を現金で受取りましたという場合、次のような仕訳をします。

 

現金50000   売上50000

 

左側は、会社の現金勘定が50000円増えたことを意味しています。右側は、50000円の収益が発生したことを表しています。このような手続きを経て、初めて現金勘定に現金が入金されたことを認識することができます。ここで帳簿残高を確認するとすれば、これまであった現金を100000円としますと、現金勘定の残高は、150000円でなければなりません。他方、実際の金額の残高も150000円でなければなりません。この二つが同額であれば、現金勘定があっているということで一安心できます。

 

ところが会計上、この仕訳を入れなければ、例えばお客様からの報告にこの取引が抜けていたなどの場合、実際の残高は50000円多いのに、現金勘定は足りないということになってしまいます。発生した当時から時間がたてばたつだけ、どこで間違ったのか、いったいなんで現金の実際の有高が増えたのか、わからなくなるわけです。税理士も社長様も、現実がこのようでは困るわけですね。

(次回へ続く)

 

 

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