経営戦略を考える上において制約条件は解除の対象なのです

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2017/04/13 経営戦略を考える上において制約条件は解除の対象なのです

数日前、NHKでロボットアニメの番組をやっていました。アニメの技術もアニメに出てくるロボットも時代が新しくなるにつれて、技術の高度化が進んでいるようです。しかし、一番高度な技術を持ったロボットは『鉄人28号』ではないでしょうか。鉄人が危なくなると正太郎君(鉄人の操縦者)が鉄人を操縦機で操りながら、『鉄人、頑張れ!』と叫ぶのです。そうすると鉄人は、危機を回避して相手を倒していました。鉄人にはきっと『オート頑張る機能』がついていたんですね。

 

企業の存続だけでなく、企業の成長拡大にも戦略は必要です。これも昭和40年代の話で恐縮ですが、開業したばかりの米菓メーカーの話です。米菓メーカーとは、あられ屋さんせんべい屋さんですね。実はそのような会社が何をすればもうかるのか、誰にもわかっていました。しかし、誰にもそれができませんでした。

 

米菓と言うのは歩留まりが悪いのです。原材料は米です。米粒の時は、ぽろぽろとこぼれます。中間製品は餅です。餅にすると機械器具に粘着します。焼いて製品にすると割れ安くなります。割れてしまうと売り物になりません。原材料の時も、中間製品もさらには製品になっても無駄が出るんですね。

 

このような状況を改善するためには、作る製品を変更するための段取り替えを少なくしなければなりません。もともと段取り替えをしている間は製品が作れません。製品を作れない時間が多ければ多いほど無駄なんです。

 

段取り替えが少ないと歩留まりが上がるのです。そのためには、少ない種類の製品を数多く作ることです。つまり少品種大量生産すると歩留まりが上がるのですが、どの会社も多品種少量生産しかできなかったのです。結果的に段取り替えが増え、歩留まりが悪くなっていました。少品種大量生産できれば利益が出ることはわかっているのですが、誰にもそれができませんでした。

 

戦略を考えるときは、よくこのような壁があるようです。『常識ではこうやればいい。だけど実務上それはできない』というものです。いわゆる制約条件というものです。しかし、前にもブログで書きましたように戦略を考える上においては、制約条件は解除の対象にしかすぎません。今回は制約条件が明らかになっていませんが、次回はこのケースで何が制約条件になっているか述べて参ります。

(続く)

 

 

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