米菓メーカーが少品種大量生産できなかった理由

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2017/04/14 米菓メーカーが少品種大量生産できなかった理由

昔、作ったジョークです。宝くじの本当の名前をご存知ですか?本当は『たからくじ』の前に『ま』の字がついているんですよ。

 

米菓メーカーの人たちは、小品種大量生産ができると儲かることがわかっていました。しかし、小品種大量生産をやろうとしても、誰もできませんでした。

 

なぜ、できなかったかを考えてみましょう。米菓メーカーの社長が会社を立ち上げます。商品を開発して、問屋さんに営業に行ったとします。その商品がユニークな物であれば、問屋さんが試食して、『なかなかいいじゃないか、うちで売ってあげるから商品を納めなさい』ということになります。

 

1軒目の問屋さんでうまくいった米菓メーカーの社長は、次の問屋さんに売りに行きます。ここでも取引ができました。メーカーの社長はうまくいったことに味を占め、3軒目に売りに行きました。3件目でも商談が成立しました。でも、これで『売れた、売れた。めでたし、めでたし』と言うことにはならないんですね。

 

3日もたたないうちに問屋さんからクレームの電話が入ってきます。3軒から3軒ともかかってくるかもしれません。問屋さんが小売店に商品を売りに行くと、小売店で商品がバッティングするわけです。『うちで売ってやると言っているではないか。どうしてよその問屋に商品を持っていくのか』と言うクレームです。

 

社長はまず電話でお詫びをします。『申し訳ありません。何せ商売に慣れていないものですから・・・・』などと言い新たな商品を持って、問屋さんを訪問します。2件目の問屋さんにも、3件目の問屋さんにもお詫びに行きます。商品も1つだけではいけません。おのおの3種類くらいの商品を作って持っていかなければなりません。そうすると少品種大量生産ができないんですね。売れば売るほど多品種少量生産になるわけです。

(続く)

 

 

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