米菓メーカーの経営戦略、どうやって少品種大量生産を成し遂げたか

昨日は珍しく夜の外食をした税理士の吉住です。上通りから坪井川に抜けて川沿いを散策しました。夜桜見物はできましたが、熊本城の長塀が撤去されていました。文化財として復活するんでしょうか？

米菓メーカーは、少品種大量生産をすると利益が出ることは分かっていたのですが、その売り方によって誰も少品種大量生産ができなかった、ということを前回、述べていました。

ところが、ここにたいへん頭のいい米菓メーカーの社長がいました。売り方を変えたんですね。この方はその地域、例えば熊本県で一番大きい地域密着型の問屋を捜し、そこに売り込みに行きました。そして、その問屋さんと取引ができたら、もうその地域では他の問屋と取引をしないんですね。別の県、たとえば福岡県で一番大きい地域密着型の問屋を探してそこに営業に行きます。そして、そこで取引ができたら、もう福岡県内では他の問屋と取引をしない、と言うようにして商売をしていきました。

いわば『1県1店主義』とでもいう売り方ですね。このようにして地域の零細メーカーの時から少品種大量生産を達成して、わずか一代で、年商50億の会社にまで成長させたのです。

たとえば、ここでいう『1県1店主義』、これが経営戦略なんですね。

(続く)