文化と文明の定義

以前のブログで経営者は変わらなければならない。もし変えてはいけないものがあるとすれば、文化的な仕事だけであるという意味のことを述べました。そこで数回に渡って文化と文明について述べたいと思います。

人間は、文化と文明の違いが理解できなければならないと思います。『ならない』と言うと強い言い方になりますが、詳しくは、後の文章をお読みください。なぜ強い言い方をするかと言いますと、文化と文明の違いがわからない人たちは、特に文化と言うことがわからないと、民族の誇りを善意でもってやすやすと捨ててしまうことになります。また、文明と言うことがわからないと、人類の発展を妨げることになります。

まずは文化と文明の定義から述べたいと思います。文化とは地域や民族を限定して受け入れられる習慣や風習です。あるいはそれらの習慣や風習から作られるものです。文明とは地域や民族に縛られず、広く一般に世界的に受け入れられる習慣や風習です。あるいはそれらの習慣や風習から作られるものです。

ただし、文化と文明を表す数直線のようなものがあって、その数直線のどこかをバッサリと切って、ここから左が文化であり、ここから右が文明ですとするのはなかなか難しいでしょう。また、文化のくくりを地域や民族としましたが、くくりは他にもあるかも知れません。