文化と文明の例示。文化には参入障壁がある

窓を開放してもさわやかな季節になりましたね。自宅と財布の風通しが良い税理士の吉住です。

文化と文明の話の続きです。

茶道と言えば日本の文化であると誰もが認めるものでしょう。私なども茶道をたしなんでみたいとは思うものの、全く取り組んで参りませんでした。茶道をやるためには作法があり、それを稽古しなければならないということが一番大きな理由です。その他にも茶道具が高いということもあります。器をはじめとした茶道具類にしろ、果ては茶室に至るまで、貧乏な私にとても購入できるような代物ではありません。これらのことを考えると、もう、おとなしく仕事をしている方がいいやと言うことになってしまうわけです。

作法や器や茶室は、私が茶道に参加するための『参入障壁』とでも言えるものです。

他方、そんなに難しく考えることではありませんよと言う考え方があるのも知っています。茶なんて飲めればいいでしょうという考え方です。この考え方によりますと、でっかい衛生的なタンクに抹茶と水を入れてぐりぐりとかきまぜ、ペットボトルに詰めて、はいどうぞと言うことになります。これは大変便利です。熱くしても冷やしてもいいですし、いつでもどこでも飲めます。常温で長期保存もできます。価格も安価です。

両者とも茶と言えますが、両者には決定的な違いがあります。前者、茶道を文化と言い、ペットボトルの茶を文明と言います。