グループ補助金の改善を願う：グループ補助金は、手続きが長すぎる

朝から事務所の窓を開放して空気を入れ替えていますが、汗が噴き出す税理士の吉住です。

グループ補助金に手を付けてから1年以上たちますが、まだ第2段階さえ完了していません。これにはいろいろ理由がありますが、手続きが長すぎるということと書類が多すぎるということがあげられます。

手続きの方ですが、被災企業がやることの手順は以下の通りです。認定申請(これが通るのに2か月かかります)→交付申請(これが通るのに2か月くらいかかりますし、通る前に買替や修繕を行うことはできません)→計画の実施(実際に修繕や買い替えを行います。場合によっては、借入が必要になります)→実施報告(おそらくここでも書類審査があります)→補助金の請求→入金という手順です。

しかもこれらの手順に対していちいち面倒な書類があります。

グループ補助金の県の担当者のお一人は、『税金を使うんだからこの程度の書類を出すのは当たり前だ』と書類を提出に来る人たちの前で公言していました。書類を集めるのに泣いている被災企業の担当女性がいらっしゃいましたが、上の言葉を聞かせたらどう思われるでしょうか。

この手続きも長すぎますし、書類も多すぎです。実績報告以後は、企業としては資金繰りの問題しか生じません。資金繰りがつきさえすれば、実績報告以後はどうでもいいのです。したがって、必要なことは計画の実施までが迅速にできればいいのです。

この手続きの中で認定申請は、グループを組むという意味合いしか持っていません。しかも、書類を提出してから認定されるまでに2か月程度かかるのです。前述したように、個別企業を救済できるようにすれば、この手続きは不要になり、しかも2か月も施策の実施まで早くなるのです。

(続く)